Blog
ブログ

  • TOP
  • ブログ
  • 歯にひび 歯が割れた,歯の根の治療 ラバーダム 顕微鏡,その他

根管治療のやり直しより、抜いてインプラントと言われたら

「根管治療のやり直しより、抜いてインプラントにした方が良い」と言われた歯の画像,広島市,西区,草津新町,アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック

「根管治療のやり直しより、抜いてインプラントが良い」と言われた歯です。
歯茎が腫れて痛みます

歯茎の腫れの原因 歯が割れています。

この歯は、「根管治療のやり直しより、抜いてインプラントにした方が良い」と言われていた歯です。
症状やレントゲンからでは、抜いてインプラントにした方がいいとは、思えませんでした。

「抜いてインプラントにした方が良い」という根拠は何なのでしょうか?
こんな感じで、歯を外から見て、抜いたほうが良いと分かるのでしょうか?

普通なら、
根管治療をやり直して、だめだったらインプラントというのが、順当だと思いませんか?

つまり、神経がない歯にトラブルがあれば、インプラントにするという流れが、結構あるようなのです。
僕の知人の先生は、神経がない歯は全部抜いてインプラントにするそうです。
そんなのご希望ですか?

左上の大臼歯内側に、大きな腫れ(膿瘍)ができています
疲れると、左上大臼歯が重たくなるとの事でした。
今回はとうとう腫れてしまいました。
食事が難しくなります。

原因は、根管内の汚物か?

「根管治療のやり直しより、抜いてインプラントにした方が良い」と言われた歯のレントゲン写真,広島市,西区,草津新町,アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック

レントゲンでは、左から2番目の歯の根の先に、黒い部分として、根尖病変が写っています。
この程度の、根尖病巣(根の先の化膿)で、「抜いてインプラント」という選択をする先生が、中にはいらっしゃるという事です。

根管内の消毒ができておらず汚物があるため、根の先が化膿してくるのです。
だから、根管治療をやり直して、根の消毒をすれば、この化膿は治癒します。

歯茎から膿を出します(排膿)

「根管治療のやり直しより、抜いてインプラントにした方が良い」と言われた歯の排膿写真,広島市,西区,草津新町,アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック

もちろん麻酔をしますので、無痛下の処置です。
膿が溜まっていたので、膿があふれる様に出てきます。
今回は、歯茎から膿を出す処置なので、歯に装着するラバーダムは必要ありません。

膿を出せば、痛みはなくなります

「根管治療のやり直しより、抜いてインプラントにした方が良い」と言われた歯の排膿画像,広島市,西区,草津新町,アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック

一旦、膿を出したら、腫れ、痛みはなくなり、膿の出口が小さな「できもの」状に残ります。
これを慢性化といいます。
慢性化してから、根管治療のやり直しをすればいいのです。

歯根のひび割れが、沢山あった

「根管治療のやり直しより、抜いてインプラントにした方が良い」と言われた歯のひび割れ画像,広島市,西区,草津新町,アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック

歯の内部が割れていますね。
普通はよく見えない歯の内部も、顕微鏡で見れば良く分かります。

何度も腫れて根が化膿したこの歯は、
染色液で染め、マイクロスコープで見ると、破折線が青く色がついているのが見えます。
この写真ではヒビは3ヵ所、他にも数ヶ所と多数の破折線がありました。

ここまで、歯が割れていると、根管治療をやり直しても、化膿を改善するのはむずかしいかもしれません。

結局、
この歯は、根管治療のやり直しより、抜歯の方を選択なさいました。

理由が明確なので、ご本人もスッキリされたようです。

今までの経験では、

「根管治療のやり直しより、抜いてインプラントにした方がいい」といわれた歯は、
根管治療が可能だったことが多かったと思います。
ご相談ください。

プラス、
歯が割れた原因を、治療することも大切です。
ほかの歯も、割れてくるかもしれません。

この例の
年代・性別   40代男性
治療法     根管治療
デメリット   歯の割れ方によっては、治療できない事がある
治療時間 回数 2時間1回 必要回数分
費用      60,500

当院の標準 治療の詳細 費用など

この他、
根管治療
セラミック冠

の費用が必要となる事があります。

ひび割れた歯の 治療例へのリンク
噛むと痛かった歯 割れていた 接着 再移植で残せた』
『「歯にひび割れがある。抜歯してインプラントにしないといけない。」と言われた歯が残せた。』
『「根が悪いから、抜いてインプラントにしないといけない」残せなかった場合』
『 噛んだらバキッと音がして歯が割れた 接着 再植 クラウンをかぶせて残せた』

『 歯のひび割れ 噛むと痛い歯が、接着、クラウンをかぶせて残せた。』
『 噛むと歯が痛い。歯がひび割れていた。接着し、クラウンをかぶせて残せた。』

『かむと痛い歯 1回の虫歯治療で治った』

今後、歯が割れない様にする方法』へのリンク
『噛みしめ、歯ぎしり、歯のひび割れに、低血糖、無呼吸が関係している』
『虫歯じゃないのに、歯が痛い。原因と治療。』
『噛みしめと、栄養療法』
『噛みしめと、心理療法』

一覧へ戻る

この記事を書いた人

亀田 浩司

医)アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック 理事長

自由診療専門歴約20年の歯科医。
長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い歯科医療に携わりたく、自由診療専門に転換し、歯科医5人まで拡大。
その後、内容の深さを重視する診療に転換し、患者数1日2人にする。
一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。
目標「あなたもできる20年虫歯なし」
そのために大切な事3つ。1、ホリスティック(全人的)な対応。2、精密で長持ちする治療。3、楽な治療(痛みを感じず、寝る事ができる)。
特に大切にしているのは、ホリスティックな対応。1、患者さんの心配を解消し、前に進む勇気を得る。2、歯の問題を学びとし、心をセルフケアする。3、よりハッピーな人生になる。

Recommend
おすすめの記事