セラミックインレーのセット 概要
2回目 セラミックインレーのセットを、お伝えします。
ラバーダムの装着
お口の中の唾液や湿気、ばい菌を避けるために、いつも通りラバーダムを装着しました。

仮歯の除去
レジンで作った仮歯を外しました。仮歯をとめておいた接着剤が残っています。

染出し液をぬる
セラミックインレーを接着させる面(窩洞)に汚れが残っていないか、歯垢(プラーク)染め出し液を塗りました。

歯垢が、赤く染められました。
赤いのは歯垢、バイ菌です。
この状態でインレーをセットすると、インレーの内側に、ばい菌を閉じ込めてしまい、
接着剤が歯とくっつかない状況になりかねません。
この状態でインレーをセットすると、インレーの内側に、ばい菌を閉じ込めてしまい、
接着剤が歯とくっつかない状況になりかねません。

歯垢の除去
接着面(インレー窩洞)を、ジェットポリッシャーを使ってきれいに掃除しました。
これで歯の準備は完了です。
これから出来上がってきたセラミックインレーを微調整して、ぴったり合わせていく操作に入ります。
これで歯の準備は完了です。
これから出来上がってきたセラミックインレーを微調整して、ぴったり合わせていく操作に入ります。

セラミックインレー 合わせてみます。
アルパーク歯科では、セラミックインレーは、割れることが少ない、白いオールセラミックスを選択しています。
これをマイクロスコープ(歯科技工用の拡大顕微鏡)を使って技工する、専属の技工士さんにお願いして作ってもらってい
ます。
当院の虫歯治療で銀歯を入れることはありません。
最近ではセレックなど、セラミックのブロックから機械で詰め物を削り出す方法もあり、
当院でもセレックを使用していた時期もありました。
ただ、マイクロスコープ(歯科用拡大顕微鏡)の拡大レベルで適合(ぴったり合っているかどうか)を確認すると、熟練した専属の技工士さんに同じ拡大レベルで、手作業で作ってもらう方が格段に歯と詰め物の間のつなぎ目のスペースが少ないのです。
そのスペースが限りなく少ない方が、虫歯の再発を防ぐことができます。
よって、インレーに関しては、セレックは現在使用していません。
技工士さんの手作業により高精度で出来上がってきたセラミックの詰め物・被せ物を、お口の中で微調整して、さらにぴったり合わせる方法を取っています。 上の写真はセラミックインレーを最初に合わせてみた状態です。肉眼レベルで歯の上から見ると、 このままセットしても問題のないように見えます。
調整は、これからなのです。 マイクロスコープで細かいところを確認すると、若干の誤差が見えてきますので、微調整していきました。
これをマイクロスコープ(歯科技工用の拡大顕微鏡)を使って技工する、専属の技工士さんにお願いして作ってもらってい
ます。
当院の虫歯治療で銀歯を入れることはありません。
最近ではセレックなど、セラミックのブロックから機械で詰め物を削り出す方法もあり、
当院でもセレックを使用していた時期もありました。
ただ、マイクロスコープ(歯科用拡大顕微鏡)の拡大レベルで適合(ぴったり合っているかどうか)を確認すると、熟練した専属の技工士さんに同じ拡大レベルで、手作業で作ってもらう方が格段に歯と詰め物の間のつなぎ目のスペースが少ないのです。
そのスペースが限りなく少ない方が、虫歯の再発を防ぐことができます。
よって、インレーに関しては、セレックは現在使用していません。
技工士さんの手作業により高精度で出来上がってきたセラミックの詰め物・被せ物を、お口の中で微調整して、さらにぴったり合わせる方法を取っています。 上の写真はセラミックインレーを最初に合わせてみた状態です。肉眼レベルで歯の上から見ると、 このままセットしても問題のないように見えます。
調整は、これからなのです。 マイクロスコープで細かいところを確認すると、若干の誤差が見えてきますので、微調整していきました。

セラミックインレーと模型の確認
石膏の模型上でもぴったり合っています。
ぴったりと作られている分、少しでも大きく出来上がっていると詰め物が浮いてしまう原因になります。
浮いていると、つなぎ目のスペースが大きくなります。
そのスペースを極力小さくするために微調整するのです。
この当時は、模型は石膏で作っていました。
今は、セッコウ模型は廃止で、3Dプリンターが作った模型に変わっています。
歯の型取りも、シリコンペーストによる型取りから、カメラでスキャンする方法に変わっています。
ぴったりと作られている分、少しでも大きく出来上がっていると詰め物が浮いてしまう原因になります。
浮いていると、つなぎ目のスペースが大きくなります。
そのスペースを極力小さくするために微調整するのです。
この当時は、模型は石膏で作っていました。
今は、セッコウ模型は廃止で、3Dプリンターが作った模型に変わっています。
歯の型取りも、シリコンペーストによる型取りから、カメラでスキャンする方法に変わっています。

ここを調整
今回は、石膏模型の縁に乗っかっている、この薄いバリ状の部分が邪魔をしていました。
お口の中で実際の歯に合わせると、このインレーの縁の薄い部分が歯の縁に当たって、若干浮いてしまっているのです。

微調整
研磨用のシリコンホイールを使ってこのバリを落とします。

微調整
この微調整は、肉眼では難しいのはないでしょうか。
マイクロスコープを、常時使っているから、この倍率で作業できます。
マイクロスコープを、常時使っているから、この倍率で作業できます。

適合の確認
セラミックインレーを合わせて、つなぎ目の適合を歯の横から確認しています。

段差の確認
この矢印の部分が少しでも外に出てしまうと、フロス(糸ようじ)が引っ掛かってしまい、お手入れがうまくできません。逆に内側に凹んでしまうと、フロスを通してもその部分に歯垢(ばい菌のかたまり)がいつも残ってしまい虫歯になってしまいます。

内面の適合の確認
セメントスペースに一度シリコンを入れて圧接し、強く当たっているところがないか、最終確認をしました。
均一に近い薄さが確認できました。
均一に近い薄さが確認できました。

セラミックインレーの接着面処理
ここから接着操作に入ります。インレーの内面(歯の窩洞に接する部分)は特殊な酸で処理し、ザラザラにします。
こうすることで、接着力が格段に向上するのです。
この当時は、酸処理が推奨されていました。
現在は、サンドブラストに変わっています。
この当時は、酸処理が推奨されていました。
現在は、サンドブラストに変わっています。

歯の接着面処理
接着させる歯ももう一度清掃し、油分のないクリーンな状態にします。
硬いエナメル質も酸で表面処理しました。(エッチング処理)

セラミックインレーのセット
レジン系の接着剤でセラミックインレーを歯の窩洞に接着しました。
はみ出した余分な接着剤をガーゼで拭った直後の写真です。
はみ出した余分な接着剤をガーゼで拭った直後の写真です。

接着剤の硬化
接着剤を光で硬化させた後です。
このセラミックインレーはもう簡単に外れることはありません。
このセラミックインレーはもう簡単に外れることはありません。

歯とセラミックインレーの境目の確認
セラミックインレーと歯のつなぎ目に隙間がないか、色のついた液を塗って最終確認です。
特にエラーとなるくぼみは見当たりませんでした。
特にエラーとなるくぼみは見当たりませんでした。

歯とセラミックインレーの境目の確認2
色のついた液を洗い流した後です。
赤い染色液が、歯とセラミックインレーの境目のどこにも浸み込んでいません。
という事は、バイ菌も浸み込めませんね、という事です。
セラミックインレーの色が歯より濃く見えます。
これはラバーダムを装着していたため、歯が乾燥して白くなっているからです。
普通に暮らしていると、色の違いは目立たなくなっていきます。
赤い染色液が、歯とセラミックインレーの境目のどこにも浸み込んでいません。
という事は、バイ菌も浸み込めませんね、という事です。
セラミックインレーの色が歯より濃く見えます。
これはラバーダムを装着していたため、歯が乾燥して白くなっているからです。
普通に暮らしていると、色の違いは目立たなくなっていきます。

フロスで確認
引っかかりがないか、フロスで最終確認です。

フロスで確認2
きれいな天然の歯と同じように、抵抗や引っかかりがありません。

フロスの確認3
このようにサッと通せます。
これで、お手入れしやすく、虫歯の再発を防ぐことができる環境が整いました。
せっかく歯科治療するのですから、寿命が長くぴったり合ったきれいな詰め物を入れたいですね。
広島のアルパーク歯科では、ただ単に素材がセラミックで白いというのではなく、精度が高く、お手入れのしやすい、患者さんの将来のために良いと思われるセラミックインレーを行っています。
これで、お手入れしやすく、虫歯の再発を防ぐことができる環境が整いました。
せっかく歯科治療するのですから、寿命が長くぴったり合ったきれいな詰め物を入れたいですね。
広島のアルパーク歯科では、ただ単に素材がセラミックで白いというのではなく、精度が高く、お手入れのしやすい、患者さんの将来のために良いと思われるセラミックインレーを行っています。
