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軟化象牙質の除去 理由は、虫歯の再発を防ぐためです。
うしょく検知液です。
軟化象牙質の除去 理由は、虫歯の再発を防ぐため
これが、軟化象牙質の除去の理由です。
虫歯を再発を防ぐ主な要素4つ
- 軟化象牙質(虫歯)の除去(当たり前ですよね)
- 虫歯の穴を、精密に封鎖する事
- お手入れする事
- 歯に過大な力をかけない
「1,軟化象牙質(虫歯)の除去」を説明します。
このために、カリエスチェック(う蝕検知液 赤青)は大活躍です
軟化象牙質(虫歯)を除去できたかは、分からない うしょく検知液なら分かる
赤い矢印の部分が、虫歯です
矢印の部分に軟化象牙質があるのです
削ってみると、大きな虫歯で、大量の軟化象牙質がありました
スプーンエキスカで、軟化象牙質を除去します
軟化象牙質が除去できた様に見えます
本当でしょうか?
うしょく検知液でチェックします
なんと、こんなに軟化象牙質(虫歯)が除去できていないのです。
ショックだと思いません?
ですから、うしょく検知液を使わない歯医者は、
軟化象牙質の除去ができていない可能性が高いのです。
軟化象牙質の除去、うしょく検知液、これを何度も繰り返して、
軟化象牙質の除去を完全に行う事が出来ました。
これは、虫歯ではないのです。なぜか。
薄ピンクの部分が、軟化象牙質でない事を確認します。
刃物で刺しても、硬くて削れません。
ここは、うしょく検知液で薄ピンクだからといっても、削る必要はないのです。
逆に、
うしょく検知液で薄ピンクに染まった部分を削ると、健康な象牙質を削りすぎになります。
軟化象牙質は、うしょく検知液で赤く染まり、軟かい。黒や茶色になっていることが多い。
うしょく検知液と、硬さ、色などで、総合的に判断して、軟化象牙質の除去を行います。
下記もどうぞ
虫歯を取りきるためには、どうしたらいいのか? カリエスチェック(う蝕検知液)
虫歯と正常な部分 どうやって区別するのか カリエスチェック
カリエスチェック(う蝕検知液)赤青はどう使い分ける?
カリエスチェック こんな使い方はできないなー
その他
- うしょく検知液とは、
- うしょく検知液を使った、軟化象牙質の除去例
- う蝕治療ガイドライン
- う蝕検知液の種類
- う蝕検知液の難しい所
- 虫歯治療で将来心配な事
- ニシカ カリエスチェック
うしょく検知液とは
- 軟化象牙質を取り残さず、再発を防ぐため
- 削りすぎないため
- 神経を守るため
- 軟化象牙質の除去がいいかげんだと、虫歯の再発につながるからです。
- 削り過ぎはよくありません。歯の質が薄くなり、歯が弱くなります。
- 神経を残す覆髄法という方法では、歯髄を守るために”わざと”虫歯の一部を残し、覆髄剤を作用させ、菌の減少と軟化象牙質の硬化を図り、歯髄を守ります。
うしょく検知液を使った、軟化象牙質の除去例
歯と歯の間に虫歯があるのですが、見ただけでは分かりません。
う窩の開拡
うしょく検知液を塗り、軟化象牙質の除去を行います
内部の確認
細部の確認
うしょく検知液で、赤色の濃い部分があります。(実際はもっと赤色です)
再度、うしょく検知液を塗り、軟化象牙質の除去を確かめます
内部の確認
これを除去します。
再度、うしょく検知液で確認します
軟化象牙質がなくなりました
エナメル質の処理
エナメル質の処理
ボンディング剤を塗ります
光重合
コンポジットレジン充填
う蝕治療ガイドライン
齲蝕の除去範囲(中程度の象牙質う蝕)
齲蝕象牙質の除去に齲蝕検知液を使用すべきか
うしょく検知液 赤青の種類
種類
- クラレ カリエスディテクター(赤)
- ニシカ カリエスチェック(赤・青)
- モリムラ ディスカバレッド(赤)
う蝕象牙質だけを除去するため。削りすぎないため
うしょく検知液の難しい所
第2象牙質は、虫歯ではありません。
第2象牙質は、虫歯から歯髄を守るために作られた象牙質で、除去する必要はありません。
削りすぎないため。
削り過ぎを防止できます。
虫歯の穴=う窩 の中の変色(茶色)した歯質はもとより、白い健全象牙質が現れるまで削除していたようです。
歯髄を守るため。
軟化象牙質が歯髄まで達している事も多く、うっかりすると簡単に歯髄が露出(=露髄)し、抜髄になります。
ですから、
虫歯治療で将来心配な事
コンポジットレジンが歯の色と似ているため、どこが虫歯か分からないかも
下記もどうぞ
カリエスチェック(う蝕検知液) 虫歯の再発防止は、虫歯を残さない事から
カリエスチェックで、どうやって虫歯(軟化象牙質)と正常な歯を区別するのか
カリエスチェック(う蝕検知液)赤青はどう使い分ける?
カリエスチェック こんな使い方はできないなー
この記事を書いた人
亀田 浩司
理事長
長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い歯科医療に携わりたく、自由診療専門に転換し、歯科医5人まで拡大。
その後、内容の深さを重視する診療に転換し、患者数1日2人にする。
一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。
大切にしている事は3つ。1、ホリスティックな対応。2、精密で長持ちする治療。3、楽な治療(痛みを感じず、寝る事ができる)。
特に大切にしているのは、ホリスティックな対応。1、患者さんの心配を解消し、前に進む勇気を得る。2、歯の問題を学びとしてとらえる。3、よりハッピーな人生になる。