「治療は、全然、痛くなかったです!」
「歯医者が怖いのに、大丈夫でした!」
と言って頂けるよう、痛まない麻酔を頑張っています。
「治療は、全然、痛くなかったです!」
「歯医者が怖いのに、大丈夫でした!」
と言って頂けるよう、痛まない麻酔を頑張っています。
当院で、麻酔をお受けになった方は、
「何も感じませんでした」
と、おどろいて頂いております。
まったく痛くなかった。 110名 91.7%
最初だけチクッとした。 7名 5.83%
しばらくしてから痛みがあった。 3名 2.5%
強い痛みがあった。 0名 0%
強い痛みを感じた方は、一人もいらっしゃいません。
ほぼ毎回、痛みを感じない様に、麻酔ができるでしょう。
麻酔が無痛にできれば、治療も痛くなくできるでしょう。
それだけで、とても安心です。
この様に当院は、
無痛麻酔を通じて、
「痛くなければ、歯の治療に行けるのに...」
という方のお役に立てばと思っております。
「歯医者は、麻酔が痛くてねー。」
「治療が痛いから、歯医者に行けない。」
「子供の頃のトラウマで、大人になっても歯医者の前は走って通り過ぎる。」
「いつ痛くなるかとドキドキして手に力が入る。」
「歯が悪いのは分かっている。歯を見てビックリされるので、歯医者に行けない。」
「歯医者が怖い。この怖さを家族も分かってくれない。」
治療中、寝ておられる方もとても多いです。
こわくありませんから、お休みになって結構です。
その間に治療しておきますね。
ホリスティックデンティストリーとは、
アメリカの歯科医療哲学で、全人的な歯科治療=ホリスティックデンティストリーを行っていくというものです。
これを習った事が、当院の無痛麻酔の始まりです。
人、心、自分など、人間の心理面について多くを学びました。
「歯が歩いて治療に来るのではない。治療に来る方の心を大事にしなさい。」が中心の医療哲学でした。
「無痛麻酔は基本中の基本。必ずマスターしなければならない!」
痛みに配慮する事は、人を大切にするホリスティックデンティストリーでは、一番大切な事です。
患者さんで練習するような事では、マスターはほど遠いでしょう。 痛くなく麻酔できたと思っても、患者さんが言わないだけで、痛みを我慢している事が多いのです。
その頃は、毎日、自分の口に針を刺して練習しておりました。
毎日昼休みに、麻酔針を下唇粘膜に刺して、血だらけになりながら練習していました。
どうして下唇かというと、よく見え、痛みに敏感なので、練習にいいのです。
麻酔薬の選択
粘膜の伸展具合
針の角度
深さ
麻酔液注入速度
量など
詳しく検討するのです。
あの頃は、午後1番の治療時、自分の唇も麻酔がかかって痺れていました。
世界には色んな麻酔法があります。
変わった所では、
口蓋に麻酔をする方法
下顎骨に小孔を開けて、下顎骨の中に麻酔をする方法
レーザーによる麻酔
指圧や電気刺激による除痛
などでしょうか?
全て調べ、体験し、使いやすく成績が良い物を、採用しました。
人によって、敏感さが、かなり違います。
場所を変え、薬を変え、自分の口に、何度も針を刺して練習しました。
そのうち、粘膜の状態が、針を刺入しても良いかどうか、見ただけで分かるようになりました。
特別なシリンジ(注射器)が必要ですね。
普通に歯科で使っているシリンジは、細かいコントロールができませんので、使えませんでした。
普通のシリンジでは、じっくりピストンを押すのですが、何分も微小な力で押せないのです。
結局、力が入ってしまい、注入速度が速くなり、注入部に痛みが出ます。
他の先生にはできるのかもしれませんが、僕にはむりでした。
普通のシリンジは倉庫に納め、特殊なシリンジを使う事になりました。
8割か9割位は、少し慣れれば、うまくいくでしょう。
100%を目指すと、人の感受性や体質が、麻酔に関係する要素として、大きく感じられ、急に難しくなります。
市販の表面麻酔薬の奏効率は、7割程度と思います。割と効かないという印象です。
これを、色んな工夫で100%痛くなくできるようにしなければいけません。
痛まない麻酔を頑張っていますと、
自然に、歯医者が怖い患者さんが多くなるのです。
これは不思議です。
こういう患者さんがお越しになると、逃げられませんから、ますます痛まない麻酔を頑張るようになります。
初回は、ものすごく慎重です。
初めての方は、麻酔が効きやすいのか、効きにくいのか、分かりません。
他院での麻酔が痛かったからと言って、その方が痛みを感じやすい体質という事はありません。
「ちょっとチクッとしますからねー」と言って、いきなり針を刺す歯科医も多いからです。
これでは普通の方でも、痛みますよねー。
麻酔が痛いかどうかより、怖がり、精神的トラウマになっているのです。
1回目で、麻酔が痛くて、
「この方は麻酔が効きにくいと分かった。じゃあ2回目から気をつけてやろう。」
というのん気な事ではだめですね。
これが麻酔の一番難しい所でしょうか?
目標をこの位に設定しなくては、本当の痛くない麻酔はできません。
今の無痛麻酔は、そうして積み上げていったものです。
「痛い時は手を上げて下さい」と言われたのに、
手を上げても「もうちょっとだから」と、治療を止めてくれない。
痛いまま治療されて、歯医者が恐くなった。
初診の方から、この様な事を、よくお聞きします。
なぜでしょうか?
30分や1時間程度の短時間治療では、充分な時間がとれず、麻酔を痛くなく行う事まで、時間をかけられません。
待合室に次の患者さんが待っているし・・・
そんな医院では、麻酔は急いでするので痛いです。
または、麻酔をしたら、先生は他の患者さんの所に行ってしまい、当分戻ってこない。
麻酔が効くまで待つのではなく、
他の人の処置が終わるまで、麻酔の効果待ちを利用して待たされているのが実態かもしれませんね。
充分麻酔が効かないうちに治療を開始する事もあり、治療が痛いです。
治療途中で「痛いです」と言っても、「もうちょっとで終わるから」と止めてくれません。
再麻酔となると、時間を取られるため、痛くてもそのままやりたいとなります。
1日にこなさないといけないアポイント数があるからです。
1日のアポイント数が決まっていると、必然的に一人当たりの治療時間がでます。
それを、こなさないといけない。
二人の患者さんを同時並行で治療したりして、歯科医が遊んでいる時間を最小限にしたいわけです。
保険だと、こういう都合が多いと思います。
僕でも昔はそうでしたから。
これでは、麻酔も治療も痛いし、治療も中途半端な結果しか得られません。
ふんだりけったりです。
この様に、麻酔一つでも、医院の姿勢が読み取れますね。
浅い虫歯だから麻酔しなくていい
痛くなってから麻酔すればいい
麻酔すると削りすぎるから麻酔しない
深く削れば痛くないので麻酔しない
信頼があれば、多少は我慢できるので、麻酔しないなど
最近では、エナメル質に限局した小さな虫歯は、最近では経過観察する事も多くなりました。この場合ですと、エナメル質だけの治療ですので、麻酔がなくても痛くはありません。
でも、そうはいかない事が多いのです。
噛み合わせなど、小さな虫歯と思っても、開けてみると、案外深くまで虫歯が進行している事がよくあります。削ると痛む象牙質まで、虫歯が絶対に進行していないと、言い切る事はできないと思います。最初から麻酔をしないから、途中で麻酔をするのが面倒なのです。
最初から麻酔してあげて、安心のうちに治療してあげるのが良いのではないでしょうか?
上記とは違って治療対象の虫歯とは、多くが象牙質まで虫歯が及んだ、治療すると痛くなくてもしみる虫歯です。ですから、最初から麻酔をして差し上げるのが良いと思います。その方が、痛くなるかもしれないという恐さがなく、安心なのです。
削りすぎない様に治療すればいいのではないでしょうか。
柔らかい虫歯を除去していくと、急に、硬い健全象牙質に行き当たります。正しく虫歯を除去すれば、健全象牙質は硬いので削りすぎる事はないと思います。
正式には、硬い組織は高速回転する器具(タービン・5倍速コントラアングルハンドピース)で削ります。柔らかい虫歯は、エキスカベーターという手で用いる小さなスプーン状の器具で除去します。エキスカでは、硬い部分はほとんど削れません。
当院では、虫歯=柔らかい軟化象牙質は、エキスカで削ります。
一方、高速回転する器具(タービン・5倍速コントラアングルハンドピース)や、低速のモーターに付けたラウンドバーという削る器具で削ると、硬い象牙質もどんどん効率的に削れます。
器具の違いで削れ方に大きな違いがありますので、効率を優先してタービンやモーターで虫歯を除去しようとせず、エキスカで除去すれば、何の問題もないのではないでしょうか?
ま た、 虫歯除去の際、再石灰化の可能性がある層が、虫歯の下にあるのですが、これをどう扱うかという事ですが、詰め物(インレーやコンポジットレジン)を除去し た時、内部に虫歯があるケースが多々あります。再石灰化の可能性があるという点に重点を置き過ぎ、虫歯も残しているように思われます。
やはり、手でエキスカを用いて、手の感触で虫歯を取りきる必要がありそうです。
深く削るまでが痛いし、不必要に深く削る様になるのではないでしょうか?
なぜそう考えるのか分かりません。
信頼感に甘えて、除痛処置を省くのでしょうか?
治療の痛みは信頼を失わせます。
当然、麻酔してあげるのが良いのではないでしょうか。
ラバーダムを外すのもかまいません。
麻酔の効きが悪ければ、麻酔の追加をしましょう。
適正な麻酔効果が得られてから、治療の再開しましょう。
麻酔が効くまでの間、トイレをご利用なさっても、OKです。
ですから、ご安心なさって下さいね。
当院では、痛くなく治療する事も、再発を防ぐ治療である事も、両方大切と思います。
患者さんの虫歯は、検査の段階で、どの程度の深さの虫歯なのかを把握しております。
虫歯が象牙質まで進行(C2)していたら、麻酔をした方がいいでしょう。
歯の表面のエナメル質に限局した虫歯(C1)と思っても、象牙質にわずか進行している事が多いものです。
ですから、最初から麻酔をした方が安心です。
当院では、「いちばん細く、短い」ものを採用しています。
直径0.26mm、長さ12mmです。
シャーペンの0.3mm芯より細いものです。
注射針が細い事で、少しでも痛みが減るのであればよいと思います。
21mmから
15mm
14mm
12mm
などがあります。
当院は、12mm、いちばん短いものを使っています。
12mmになれると、21mmなど長すぎて、狭い口腔内では、余分な長さは、邪魔です。
また、長いと、先端が大きく動き過ぎるし、手元からの距離が長く、針の位置が定まりません。
私は、針先の安定のためには、短い方が使いやすいと思います。
12mm1種類で、どんな麻酔法もでき、便利です。
0.4mmから
0.3mm
0.28mm
0.26mm
などがあります。
いちばん細い、直径0.26mm33G(ゲージ)針は、値段は、高くなります。
経済性を優先するのであれば、直径0.3mm程度の30G(ゲージ)注射針が、まとめ買いできて、安く買えます。
どの太さの針を採用しているかで、その医院が何を優先しているか?分かるかもしれませんね。
ちなみに、
工業的には、直径0.1mmのステンレスパイプが製造できるそうです。
こんな細いパイプを製造できる企業は、日本でも何社もありません。
細ければいいというものでもなく、細いと、液体を吐出する抵抗が大きくなり、流量も少なくなり、一定量の液体を吐出する時間も長くなります。
直径0.2mmステンレスパイプ100mが、十数万円します。
また、
途中から先端までの太さが細くなるパイプも、製造されています。
細いままのパイプより、手前が太い方が、流れが良い。
必要な場所に入るよう先端だけ細い。
手前側は太く、流量が確保できる。
色々、面白いですね。
多くの歯科医院で、電動注射器が導入されていますね。
注入の早さがコントロールされていて、痛くない麻酔ができますよという事で、普及しています。
しかし
注入速度が速すぎる
早さが決まっていて自由度がない
つまらない電子音の音楽を聴かされる
この理由で、僕が手で行う麻酔の方が、よほど丁寧という事が分かりました。
当院では、電動注射器は使っていません。
電動注射器はなくても、僕が手で行う麻酔の方が快適です。
ご安心くださいませ。
脂溶性(神経鞘を通過できるか)
解離定数(イオン状態になりやすいか)
タンパク結合性
温度など
などによります。
麻酔薬は、以上の因子や副作用がないなどの安全性を考慮し、厳密な基準の基に製品化されています。
自分の医院に合った、適正な製品を選びたいものです。
麻酔液が冷たいと、薬物の反応性が低下しますし、冷たさは痛みと感じます。
使用直前に、体温と同じ温度に暖めておくのは必須です。
組織の血流量が多いと、麻酔薬が拡散して効果が減弱しますので、血管収縮薬が添加され、組織の血流を抑えています。
組織の薄いところでは、組織がピンクから白く変化しますので、血管収縮効果が適正に効いた事がわかります。
麻酔が切れると、元に戻りますので何の心配も要りません。
正常では組織のpHは7.4ですが、炎症組織は5-6にpHが下がっています。
組織のpHが低いと=炎症がひどく痛む時は、麻酔が効きにくいのです。
さらに、
炎症部位に麻酔薬を注入すると圧が高まり痛くなりますので、炎症部位の周囲に麻酔し、痛みなく麻酔が出来るようにします。
麻酔をする時の雰囲気
患者さんと歯科医の関係性
麻酔のためにとれる時間
表面麻酔薬は何を使う?
どこに塗る?
塗り方は?
量は?
待ち時間は?
どの場所も同じ方法で良いのか?
麻酔時の粘膜の扱い方は?
ニードル(針)のメーカーは?
どんな太さ?
ニードルの向きは?
刺入角度は?
挿入速度は?
麻酔のシリンジは何を使う?
薬液の注入速度は?
最初にどこにどのくらいの量?
何回に分けて行う?
総薬液量は?
歯の場所によって違うのか?
どなたでも同じ方法で良いか?
充分な時間がありますから、麻酔の効果が出るまで待てるのです。
麻酔の追加が必要な事はほとんどありません。
治療を焦らないからです。
ちゃんと麻酔効果が得られてから治療を始めますので、機械の振動などもあまり気になりません。
91.7%の無痛麻酔率ですが、さらに無痛率が向上する様に、頑張っています。
治療後に、無記名のアンケートをお願いする事があります。
思ったことを、何でもお書きくださいね。
治療者側が、今回は無痛麻酔ができたと思っても、患者さんがおっしゃらないだけという事が結構あるのです。
本当はどうだったか、無記名のアンケートで初めてわかるのです。
~%であるかはっきり数字で表れますので、治療者のテクニックを問われる事になります。
気を緩めると、すぐ無痛率の低下となって現れるでしょう。
そして、さらに無痛率の向上をめざして、ノウハウを蓄積していくのです。
落ち着いた雰囲気で、気持ちが落ち着く事も、麻酔の効きに大きく影響します。
ガスを嗅ぐ麻酔や、静脈内鎮静法などがありますが、そんな方法のほうが恐い方もいらっしゃるのです。普通の麻酔で済めば、その方が良いのです。
もし、治療後に痛みが残るかもと予想される場合は、あらかじめ鎮痛薬を服用頂きますので、治療後も効果的に痛みを抑える事ができます。
治療前に麻酔をしっかり効かせても、2時間の治療後は、少し麻酔がさめてきます。
皮膚には麻酔感覚が残っていても、鎮痛レベルではなくなってくるのです。
この時、服用した鎮痛薬の血中濃度が鎮痛レベルであるように、時間を逆算し、先回りして鎮痛剤をお飲み頂くのも良い方法なのです。
鎮痛剤と言うのは、服用してから効果がでるまでしばらく時間がかかります。
痛くなってから鎮痛剤を服用下さいと、薬を処方するのでは間に合わない事もあるからです。
また、ご自身でお気づきでない薬アレルギーの方の場合でも、この服用の仕方ですと、すごく安全なのです。
アレルギー反応は、薬を服用してから30分程度で現れる事が多いので、医院にいらっしゃる間に、アレルギー反応に対処できるというメリットがあるのです。
この様に当院では、色んな面で患者さんの治療が安全であるよう配慮しております。
歯科診療所での麻酔は、ほとんどが局所の浸潤麻酔法で行われます。
当院で行っている麻酔法です。
ゼリー状の塗薬を塗ります。
表面麻酔だけで、歯の治療はできません。
歯の麻酔を行う粘膜だけ麻酔し、麻酔針を痛くなくする方法です。
よくある歯科用麻酔です。
歯の治療に用いられます。
歯と歯茎の境目へ行う麻酔です。
当院では、あまり行いません。
歯根膜麻酔とは、歯と歯茎の境目から歯根膜に麻酔する方法で、数滴の麻酔薬の注入で、麻酔が効きます。
(というかその程度の量しか注入できません。)
と、多くのサイトで、歯根膜麻酔が簡単そうに記述してあります。
いきなり歯根膜に注射針を入れるなど、痛くてできません。
つまり、浸潤麻酔後、歯茎や歯根膜組織に麻酔が効いてから、歯根膜に針を入れるという事になります。
実際のところ、歯根膜麻酔は、浸潤麻酔をして麻酔が効かない時に追加として用られる事が多く、単独で行われる事はほとんどありません。
麻酔がさめた後に痛みが出ます。それもイヤーな気にさわる痛みです。(院長自身で実験済み)
人によっては、”かなり”痛みます。
歯根膜に針を入れるからです。歯根膜という、歯にかかる力のセンサーが沢山集まった繊細な組織を傷つけるから、歯根膜麻酔は、麻酔がさめた後、他の麻酔より余計に痛むのです。
術後の鎮痛剤が、多くの場合、必要な事があります。
患者さんの術後疼痛の事を考えると、歯根膜麻酔は気楽にできる麻酔ではありません。
浸潤麻酔は術後も痛みはほとんどありませんから、歯根膜麻酔を使わないで麻酔が効けば、それに越したことはありません。
下顎の奥歯に行う麻酔です。 下の奥歯は、普通の浸潤麻酔が効きにくい場所です。 幸いなことに、下顎の内側の奥に神経の幹が通っており、ここを麻酔すれば、下の歯が麻酔されます。
歯科で常用する伝達麻酔とは、主に下顎孔伝達麻酔の事です。
近位伝達麻酔法は、合併症をほとんど心配することなく行える麻酔法です。
近位伝達麻酔法では、針の刺入は粘膜表面から10mm、翼突下顎隙内に麻酔すれば下顎神経も同時に麻酔されるというものです。
針先は神経から大分離れているため、神経損傷などの危険がありません。
治療の安全性に貢献するとてもよい麻酔法だと思います。
下顎大臼歯部は、麻酔が効きにくい事が多く、その場合は下顎孔伝達麻酔や歯根膜麻酔を用います。
大臼歯の後ろの刺入点から、約20mm程度後方、下顎骨の内面を通過する下顎神経を麻酔します。
麻酔した側の、歯、歯茎、舌、頬、唇などが一緒に麻酔されます。
何本か一度に治療する場合にも便利です。
表面麻酔剤を粘膜表面に塗ります。
浸潤麻酔を少量、粘膜下と翼突下顎隙に入れます。
翼突下顎隙に必要量を追加します。
神経近傍に、針先を近づける方法です。
従来の伝達麻酔では、神経近傍、粘膜表面から20mm奥に針先をもっていくため、針先が神経を傷つけ、下顎神経麻痺という合併症が心配されていました。
昔(昭和の頃)に行われていた方法です。
1回骨に当て、方向を変えて、奥に進め、神経に近づける方法です。
骨に当てた時点で、針先が曲がるので、組織を傷害しやすい欠点があります。
今では、ほとんど使われません。
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