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ほぼ痛くなかった、小学生の小さい親知らずの抜歯。親知らずの抜歯は小さい時が楽です。
ほぼ痛くなかった、小学生の親知らずの抜歯。
親知らずが小さい卵(歯胚)の時が楽。
親知らずは、小学生のうちに取った方が、よほど楽です。
親知らずが、表面にあり、小さいからです。
小学生の小さな女の子ですが、痛くない処置をおこなえました。
終了後は、笑顔でお母さんの元に帰っていかれました。
よかったですね。
伝達麻酔です
麻酔も痛くありません。
小学生のかわいい女の子の麻酔ですが、全く痛くありません。
矢印の先には、「ピースサイン」です。
親知らず歯胚の場所
子供さんの親知らずの卵(歯胚)は、第一大臼歯の後ろの後ろです。矢印のあたりになります。
親知らず歯胚の抜歯(摘出)
出てきた組織は、象牙質(歯根など)のもとになる組織です。ぷよぷよで柔らかい組織です。
もちろん、抜歯中も痛くないんですよ。
このあと、一部が完成した歯の頭の部分(歯冠)を取り出して終わりです。
縫合
縫合はゆるく行うだけで大丈夫です。
抜歯(摘出)した親知らず卵(歯胚)
抜歯(摘出)した、
上、軟かい象牙質の元になる組織、
下の二つ、硬い親知らずの頭(歯冠)です。
親知らずの痛みや抜歯で苦労なさったご両親は、小学生で、親知らずの卵(歯胚)が小さいうちに、抜歯(摘出)をご検討なさるといいと思います。
高校生の親知らずの抜歯
矯正中の高校生の女の子です。
矢印の所に親知らずがあり、第2永久歯が生えきれなくなっているのです。
親知らずのCT画像(赤矢印)。
下顎神経(赤ライン)。下あごの骨の中を通っている神経です。
親知らずが下顎神経に触れていたりすると、
親知らずの抜歯の時に、神経に麻痺が生じたりします。
必ず、親知らずと、神経との距離をCTで測定します。
横から見た、小さい親知らずと、下顎神経の距離です。
2.3mm程度。
後方から見た、小さい親知らずと、下顎神経の距離です。
2.5mm程度。
2方向から見て確認します。
親知らずと、下顎神経は、はっきりと距離がありますから、
比較的安全と思えます。
粘膜を少し開けました。
赤矢印、親知らず
黄矢印、第2大臼歯は内側に傾いています。
親知らずを分割します。
分割した親知らずを摘出します。
第1大臼歯(赤)の生えている方向と、
第2大臼歯(黄)の生えている方向は、かなり違っています。
第2大臼歯が、親知らずのせいで、内側にずれて生えているのです。
小さい親知らず。
成長の途中ですから、少し小さい親知らずです。
根が完成すると、赤線の様になるでしょう。
親知らずが小さいうちに抜歯できて良かったですね。
麻酔も、痛くないように気を付けてしました。
抜歯も、痛くなくできました。
親知らずを小さい順に並べています。
子供の時、親知らずが小さいうちに、抜歯することがどれだけ有利か、比べてみてください。
子供の親知らず(歯胚)8才。
まず見方から。
矢印の先、赤丸の部分が親知らずの卵(歯胚)です。
親知らずは、小さく、上にあり、抜きやすい。
矢印の先に、黒っぽい丸い部分があります。これが親知らずの卵(歯胚)です。
他の歯の大きさと比べて、1/3くらいの大きさで、小さい事が分かります。
親知らずの位置は、顎の骨の上の方(表面近く)にある事が分かります。
小学生の頃、親知らずが小さく、表面にある時に摘出できれば、楽なわけです。
11才。
親知らずの卵(歯胚)が、部分的に硬くなっている(石灰化)のが分かります。
エナメル質が一部できてきています。
17才。
だいぶ親知らずが大きくなってきました。
21才。
大人の親知らずです。
手前に傾き、手前の歯に当たっています。その部分が虫歯になる事もよくあります。
できるだけ早期に、(手前の歯がダメージを受ける前に、ダメージが少ないうちに)親知らずを抜歯なさる事をお勧めします。
親知らずを大人になって抜くと大変ですよね。
ひどいと、ドライソケットといって、抜いた跡に激痛が長く続いたりします。
そんなリスクも知って、「一生に1回の事なので」と、思い切って親知らずの抜歯をなさる方には、敬意すら感じます。
その勇気、すばらしい・・・
親知らずがない場合もあります。
8才。
親知らずのない子供さん。
親知らずの卵(歯胚)が入る空洞がありません。
この方は、親知らずがないと思われます。
一生、親知らずで悩まされることはありません。
これはこれで、良い事だと思います。
親知らずがないからと言って、何か変なわけではなく、
現代人は親知らずは不要ですから、人類の進化とも言えるのでしょう。
この例の
年代・性別 小学生女性
治療法 抜歯
デメリット 外科手術が必要
治療時間 回数 2時間1回
費用 25,300
当院の標準的な 抜歯 費用
https://alpark-dental.com/toothextraction_price
この記事を書いた人
亀田 浩司
医)アルパーク歯科・矯正・栄養クリニック 理事長
長崎大学歯学部卒業、広島大学歯学部付属病院をへて、アルパーク歯科開業。
より良い歯科医療に携わりたく、自由診療専門に転換し、歯科医5人まで拡大。
その後、内容の深さを重視する診療に転換し、患者数1日2人にする。
一般的な歯科治療に満足できない患者さんが来院している。
目標「あなたもできる20年虫歯なし」
そのために大切な事3つ。1、ホリスティック(全人的)な対応。2、精密で長持ちする治療。3、楽な治療(痛みを感じず、寝る事ができる)。
特に大切にしているのは、ホリスティックな対応。1、患者さんの心配を解消し、前に進む勇気を得る。2、歯の問題を学びとし、心をセルフケアする。3、よりハッピーな人生になる。