Nutrition therapy
栄養療法
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「虫歯にならない体質」になりたい。
自由診療の当院にお越しになる方は、
根本的に虫歯から解放されたいと思っておられます。
「虫歯にならない体質」になるには、どうしたらよいのでしょう?
- 01
- 極端な例 シンナー遊びで歯が溶ける体質になる
シンナー遊びをすると、血液が酸性化します。
これが歯に影響し、全ての歯が溶けたりするのです。
もしかすると、
虫歯になりやすい人は、
程度の差はあれ、
これと同じ事が、起こっているかもしれません。
シンナー吸入について
ひどい場合は、全部の歯が溶けてなくなってしまいます。
お口を開けると、歯茎しか見えないのです。
呼気は、猛烈は有機溶剤の臭いがしていました。
僕が過去経験した例は、10代の少年少女でした。
シンナーには、有機溶剤のトルエンが含まれています。
トルエンを吸入した場合、有機溶剤ですから脂溶性で脳にも溶け、幻覚などを起こします。
この幻覚で遊んでいるわけです。
この時、トルエンは肝で代謝され、馬尿酸という酸になります。
ひどい時には、馬尿酸により、血液が酸性化するというアシドーシス状態になります。
このアシドーシスが口腔内に影響し、歯を溶かすと考えています。
シンナーが直接歯を溶かすのではありません。
シンナーにより変化した体質が歯を溶かしたのです。
これを「虫歯になりやすい体質」と呼ぶ事もできるでしょう。
- 02
- シンナーを吸わなくても、虫歯が止まらない方がいる
ちゃんと治療すれば、
虫歯は止まるはずなのに、
虫歯が止まらない・・・。
15年以上、自由診療で歯をみてきた経験から、
そういうケースもあるという事なのです。
当院は自由診療ですから、確実に虫歯を止めたいのです。
治療だけして、「はい、終わりました」
という事はできません。
根本的に虫歯にならない体質になって欲しいと思います。
普通の歯科ですと、
悪くなったらまた来なさいという事で、
見過ごされていたケースかもしれません。
- 03
- 「虫歯になりやすい体質」とは何か?
東洋医学の陰陽とか、代謝異常とかでしょうか?
でないと、評価もできないし、変化・改善も分からないからです。
明らかな病気ではないのですから、評価はかなり難しいと思います。
- 04
- 血液は一定に保たれる だけど問題が・・・
ph7.4は余程の事がないと、大きく変わりません。
体には、恒常性と呼ぶホメオスタシスがあり、体の内部環境を一定に保とうとする働きがあります。
見かけのphが変わらないからと言って、何も問題はないという事はありません。
血液のphを7.4に保とうとするホメオスタシスが、「裏で支えている」のです。
血液は一見正常なのに、虫歯が止まらない。
何かがアンバランスになっている。
呼吸が正常なら、代謝性アシドーシスや、代謝性アルカローシスを、何かが支えて正常にしている。
逆に言えば、何かが支えないと正常を保てない。
これを体質と表現するなら、体質改善が必要ですね。
- 05
- 「虫歯になりやすい体質」を改善するには、食事が大切
「体は、数か月前の食事でできている。」
ですから、体質改善には、食事が重要になります。
- 06
- 食事の改善は、検査で評価していきましょう
以下を用い、具体的な検査値として表現する工夫が必要です。
そして、食事などを工夫し、
体質の改善につなげていきたいと思います。
1、血液ガス分析
変化の原因は、大きく肺と腎臓に分かれます。
血液phが大きく変化する場合は、
-
呼吸性アシドーシス
呼吸に問題があり、血液が酸性化している。
-
呼吸性アルカローシス
呼吸に問題があり、血液がアルカリ化している。
-
代謝性アシドーシス
HCO3⁻が減った事で、血液が酸性化している。
これは腎臓に関係しますが、代謝性と呼びます。 -
代謝性アルカローシス
HCO3⁻が増え、血液がアルカリ化している。
呼吸性アルカローシスに、代謝性アシドーシスと代謝性アルカローシスが併存するというケースもあります。
この確認の仕方の一つは、代償や血中タンパクを考える事と、アニオンギャップの測定です。
2、電解質異常
一見健康と思われる方でも、電解質異常の方が実際におられるのです。
内科に相談することも必要でしょう。
3、生化学検査
4、尿検査も行います。
5、その他必要な検査を行います。
以上の検査などで、栄養状態がよく分かります。
当院では、病気の診断などはしません。
歯科医師法で言う保健指導です。
栄養療法とも言います。
どうすればいいか、一緒に考えていきましょう。
-
1.栄養補給でいいのか?
足りない栄養があれば、それをおぎなう。
一面では正しいです。
ですが、検査で、足りない栄養が分かったから、サプリを飲む。
これでは、うまくいかない事が多いのです。 -
2.原因は何か?が大切
栄養が偏っている原因は何か?
代謝はどうなっているか?
個人差を考える
という観点で見ていく事も大切です。
代謝がうまくいかない部分がある。その原因は何か?
標準とあなたは違うかもしれない。
という考え方をするのです。
そうすると、体質が改善され、それによって生じた虫歯や歯周病も、改善される可能性が大いに高まります。
虫歯をつめる、歯磨きするという事も大事です。
さらに、体質改善できれば、根本から変わる事もできるでしょう。
当面は、具体的な目標として表して、「虫歯になりやすい体質」を改善していきます。
そうすると、分かりやすく、目標がはっきりします。
まずは、簡単でいいですから、しばらく続けてみましょう。
- 07
- なぜ栄養療法に取り組むようになったのか?