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  • 虫歯になりにくい治療はこうする

セラミックインレー きれいに治療できると、歯科医としてうれしい

セラミックインレーの治療過程

この方のお悩みは、こんな感じでした。
  • 左下奥の被せが、治療が終了したその晩から食事をするたびに少し痛む感じ
  • 本当に治っているのかな?って、ずっと気にはなっていた
  • でも、それで終わりと言われたので慣れるのかなと思い、ずっと様子をみて・・・6年
  • 疲れると腫れる
  • 症状が出る度に、行かなくては・・・と思っていたが、忙しくてなかなか歯医者に行けなかった
  • 将来、歯医者さんにかからないように、歯の病気で一生悩まなくてもいいような歯にしたいのが1番

2013年12月10日

本日は左下5番に、技工士さんが仕上げてきたセラミックインレー(部分的な詰め物)を微調整してセットしました。
そのセラミック治療の流れをお伝えします。


1.お口の中の唾液や湿気、ばい菌を避けるために、いつも通りラバーダムを装着しました。


2.レジンで作った仮歯を外しました。仮歯をとめておいた接着剤が残っています。


3.セラミックインレーを接着させる面(窩洞)に汚れが残っていないか、歯垢(プラーク)染め出し液を塗りました。


4.一部分歯垢が染まっていますね。この状態でインレーをセットすると中にばい菌を閉じ込めてしまったり、接着剤が歯とくっつかない状況になりかねません。


5.接着面(インレー窩洞)を、ジェットポリッシャーを使ってきれいに掃除しました。これでセラミック治療の準備完了です。
これから出来上がってきたセラミックインレーを微調整して、ぴったり合わせていく操作に入ります。


6.アルパーク歯科では、セラミックインレーは、割れることのほとんどない、白いオールセラミックスのe-max press(イーマックスプレス)という種類の素材を選択しています。これをマイクロスコープ(歯科技工用の拡大顕微鏡)を使って技工する、専属の技工士さんにお願いして作ってもらっています。当院の虫歯治療で銀歯を入れることはありません。
最近ではセレックなど、セラミックのブロックから機械で詰め物を削り出す方法もあり、当院でもセレックを使用していた時期もありました。
ただ、マイクロスコープ(歯科用拡大顕微鏡)の拡大レベルで適合(ぴったり合っているかどうか)を確認すると、熟練した専属の技工士さんに同じ拡大レベルで、手作業で作ってもらう方が格段に歯と詰め物の間のつなぎ目のスペースが少ないのです。
そのスペースが限りなく少ない方が、虫歯の再発を防ぐことができます。
よってセレックは現在使用せず、技工士さんの手作業により高精度で出来上がってきたセラミックの詰め物・被せ物を、お口の中で微調整して、さらにぴったり合わせる方法を取っています。
上の写真はセラミックインレーを最初に合わせてみた状態です。肉眼レベルで歯の上から見ると、このままセットしても問題のないレベルですが、マイクロスコープで細かいところを確認すると、若干の誤差が見えてきますので、微調整していきました。


7.石膏の模型上でもぴったり合っています。ぴったりと作られている分、少しでも大きく出来上がっていると詰め物が浮いてしまう原因になります。浮いていると、つなぎ目のスペースが大きくなります。そのスペースを極力小さくするために微調整するのです。


8.今回は、石膏模型の縁に乗っかっている、この薄いバリ状の部分が邪魔をしていました。
お口の中で実際の歯に合わせると、このインレーの縁の薄い部分が歯の縁に当たって、若干浮いてしまっているのです。


9.研磨用のシリコンホイールを使ってこのバリを落とします。


10.この微調整は、肉眼ではとても難しいです。マイクロスコープを毎時間、使いこなしているからこそできる、当院の技とも言えると思います。


11.セラミックインレーを合わせて、つなぎ目の適合を歯の横から確認しています。


12.この矢印の部分が少しでも外に出てしまうと、フロス(糸ようじ)が引っ掛かってしまい、お手入れがうまくできません。逆に内側に凹んでしまうと、フロスを通してもその部分に歯垢(ばい菌のかたまり)がいつも残ってしまい虫歯になってしまいます。


13.セメントスペースに一度シリコンを入れて圧接し、強く当たっているところがないか、最終確認をしました。均一に近い薄さが確認できました。


14.ここから接着操作に入ります。インレーの内面(歯の窩洞に接する部分)は特殊な酸で処理し、ザラザラにします。こうすることで、接着力が格段に向上するのです。


15.接着させる歯ももう一度清掃し、油分のないクリーンな状態にします。硬いエナメル質も酸で表面処理しました。(エッチング処理)


16.レジン系の接着剤でセラミックインレーを歯の窩洞に接着しました。はみ出した余分な接着剤をガーゼで拭った直後の写真です。


17.ガーゼで接着剤を拭うと、つなぎ目のわずかなスペースの接着剤が余分に取れてしまい、若干くぼみます。
そのくぼんだ部分が着色の原因になったりしますので、当院では歯とセラミックのつなぎ目の部分に接着剤を流し入れて、全周くぼみをなくしています。
時間をかけてここまで仕上げる歯医者はなかなか存在しないのではないでしょうか。


18.接着剤を光で硬化させた後です。このセラミックインレーはもう簡単に外れることはありません。


19.セラミックインレーと歯のつなぎ目に隙間がないか、色のついた液を塗って最終確認です。
特にエラーとなるくぼみは見当たりませんでした。


20.色のついた液を洗い流した後です。セラミックに光沢があり、汚れもサッと落ちて菌が停滞しない、ぴったりの詰め物が入りました。
セラミックインレーの色が歯より濃く見えますで、これはラバーダムを1時間半近く装着していたため、歯が乾燥して白くなっているからです。次第に周りの歯の色に溶け込んでいきます。

引っかかりがないか、フロスで最終確認です。

きれいな天然の歯と同じように、抵抗や引っかかりがありません。


21.このようにサッと通せます。これで、お手入れしやすく、虫歯の再発を防ぐことができる環境が整いました。
せっかく歯科治療するのですから、寿命が長くぴったり合ったきれいな詰め物を入れたいですね。

広島のアルパーク歯科では、ただ単に素材がセラミックで白いというのではなく、精度が高く、お手入れのしやすい、患者さんの数年後を見据えたセラミック治療を行っています。

本日も大変お疲れさまでした。



この例の
年代・性別   30代男性
治療法     セラミックインレー
デメリット   歯の削除
治療時間 回数 2時間2回 計4時間
費用      221,100

当院の標準 治療の詳細 費用など


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