Blog
ブログ
良い歯科、良い歯医者選びのポイント8つ
良い歯科、良い歯医者選びのポイント8つ
ご自分にぴったり合った歯科を見つけたい。
何を基準に歯科医院を選べばいいのでしょうか?
目次
- 良い歯科とは、人によって違う
- 歯科もレベル差が大きい
- 歯科は多く、自分にあった医院を選べる
- 早く済ませたいならこんな歯科がお勧め?
- 少しでもいい歯科にかかりたい方に、おすすめ。
- 本当に良い歯科にかかりたい方に、おすすめ。
- 良い先生に出会えたら、大切に
- よくある勘違い
良い歯科とは、人によって違う
ご自身の治療スタンスは?
ご自分のご希望ががはっきりしていないと何も始まりません。
ご希望というか、受診姿勢は色々あるでしょうね。
ここだけ治ればいい
痛いところだけでいい。
忙しいので、早く終わって欲しい。
保険で普通の歯医者でよい
「近くて、痛くなく、早く、安く」がいい。
多くの方が、「普通の歯科」の範囲内で、「少しでも良い歯科にかかりたい。」なのではないでしょうか?
良い歯科にかかりたい
痛くない、恐くない歯科にかかりたい。
歯が悪くて困っている。今度は良い歯科にかかりたい。
歯を一生持たせたいので、とにかく良い歯科にかかりたい。
何か普通以上のものが得られないかという期待がある。
矯正、インプラント、義歯など、特定の希望がある。
まとめ
以上のように、ひとことで「良い歯科」と言っても、人によって全然違うことが分かります。
それぞれの方の、ご希望、ご期待に応じた、歯科に出会えればよいですね。
歯科もレベル差が大きい
2-8の法則というのがあります
ある集団があると、2割の良く出来る方とその他8割に分かれるというものです。下位2割は低レベルで問題外。
とすると、本当にレベルの高い歯科は、2割しかないのかも知れません。
驚くべき技術格差がある
歯科医は、小指の先ほどの大きさの歯を扱っている、職人です。
技術に差が無いはずがないのです。
治療技術については、大学卒業後に自分で研修するしかありません。得意不得意があり、技術にものすごい差があります。
「こんな治療は誰でもできる」と、歯科医だとみんな言うようなベーシックな治療でさえ、大きな違いがあります。
例えば、歯科技工所に行きますと、日常的に行う治療として、詰め物を作るための模型が、多くの医院から集まっています。模型を見ると、中には、こんないい加減な治療があるのですか?と驚くケースもあるのです。
「良い治療はやろうと思えば出来る。いつもは時間が無いので、できなくてもしょうがない。」と「良い治療をいつも毎回おこなっている。」の違いは、「ある先生の特別」が「別の先生の日常」という位の違いがあります。
良い治療を全てのケースに行う先生は、問題意識が高く、毎回細かいノウハウを積み重ね、すごいスピードで進歩しているのです。たまにやって追いつけるものではありません。
まとめ
こんな技術差は、どの業界でもありますでしょう?
医療だけが、「どこで治療しても均質」というわけはありません。
歯科は多く、自分にあった医院を選べる
・ 全国の歯科医院数は、68,155件(H21年12月厚生労働省)。
・ 全国のコンビニ店舗数は、約4万件らしい。
こんなに歯科医院が必要なのかと思うほど多いのです。
ちなみに広島県の歯科医院数、1,549件。
こんなテレビ番組がありました。
「収入激減でワーキングプア続出!?・・・」
東京では07年4月から半年間で、437軒の診療所が閉院する程の経営難で、歯科医の年収はがた減りだそうです。
平均は800万円程度で、5人に1人は300万円以下らしい。
まとめ
これだけ多ければ、色んなレベルの医院があります。
どんな医院もそれなりに存在価値があるのでしょう。
ご自分に合った医院に行けばよいし、選べるのです。
早く済ませたいならこんな歯科がお勧め?
「1 ここだけの治療でいい」
「2 普通の歯科でいい」方が、ご希望の歯科かもしれません。
よくあるタイプの医院ですね。
「いい治療が受けたいけど、どこに受診すべきか分からない。」「以前の歯科で、期待した結果が得られなかった。」という方は、避けた方が良いかもしれません。
先生は削るだけ。あとはスタッフが対応。
先生が数人の患者さんを、同時に移動しながら治療している。
(患者さんの事より、治療時間短縮が優先なのかも?)
治療が痛い。
(麻酔は時間がいるのでしない、また治療中の追加麻酔は面倒だと思っている?)
歯科衛生士がいない。
(口腔衛生や予防をしていない?これでは歯が持ちません。)
(歯科衛生士さんは求人難ですので、仕方ないかも。衛生士不在の医院はあまりお勧めはしません。)
予約制なのに患者さんが待合室にあふれている。
(時間にルーズ?=他の事もルーズ?。治療時間をかけず、患者さんの数をこなす方針?)
「最近は医院の運営がとても厳しい。保険治療費が安いので数をこなすしかない」という事でしょうか。
こんな医院にかかられますと、一通りの治療は早く済むかもしれませんよ。
逆に、ちょっとずつしか治療が進まないので、1本の歯に長ーくかかったとも聞く事があります。
結局、治療結果は多くは期待しない方がいいかもしれませんね。
よりよい医院をご希望の方は、下記をお勧めします。
少しでもいい歯科にかかりたい方に、おすすめ
「普通の歯科でいいが、少しでも良い歯科にかかりたい。」
事前に調べるなら、ホームページでしょうか。
口コミサイト、広告は当てになりません。本当に良い歯科は、広告など大きく出さないものです。
結局は直接確認するしかないと思います。
清潔感がある。整理整頓されている。
(何事も几帳面にやって頂けるかも知れません。)
スタッフがとても親切。
(トレーニングされた接遇ではなく、人柄的に親切な感じ。
院長の雇用・姿勢がスタッフに反映していると思われます。)
治療時間を最低1時間は取ってくれる。
説明の時間がある。
先生が一人に付っきりで治療してくれる。
(お一人の事を大切にしてくれる姿勢の表れと思われます。)
予約通りに治療開始し、待合室にあまり人が待っていない。
(時間に几帳面。あくまで医院側で1日患者数を制限している場合の事です。不人気で閑古鳥なのは論外です。)
感染予防として、ライトやタービン、レントゲン設備などビニールカバーがされている。
(ビニールカバーの有無を見ただけで分かります。)
みんな手袋をしている。
(今時、常識ですね。)
ラバーダムをして治療してくれる。
(長期的な長持ちまで考えて、治療システムが作られている事が推察されます。)
拡大鏡や顕微鏡を使って、治療してくれる。
(かなりの精度で治療しておられるでしょう。ラバーダムや顕微鏡の普及率はとても低いので、巡り合うのは難しいかもしれません。)
歯を長持ちさせるためのノウハウを教えてくれる。
歯科衛生士がいる。
(本当の専門家には相当のノウハウがあります。)
治療がうまくいっているか、確認させてくれる。
(これは見るだけではダメです。うまくできた治療とはどんなものか?確認する方法があります。よほど自信がないと普通は教えてくれないでしょうね。)
これだけの条件を満たす医院ならおまかせできそうですが、全てを満たすのは難しいかも知れません。
できるだけ良い医院をお探し下さい。
本当に良い歯科をお探しでしたら、下記をお勧めします。
本当に良い歯科にかかりたい方に、おすすめ
本当に良い歯科は、直接、相談するのが一番
前記の条件はほぼ満たしていらっしゃるでしょう。
痛くないは当たり前で、ラバーダムと顕微鏡治療は日常の事。
1日患者数を制限していて、先生の予約は、1日数人だと思います。
相当な腕前と推察されます。
各分野のさらに特殊な専門もおありだと思います。
こういう先生は、何らか主張をなさっておられると思います。
私は、こんな治療をやっていますとか、
義歯の中でもこんな義歯が得意ですとか、
こんな特殊症例のインプラントができますとか、
矯正の中でもこんな治療法でやっていますとか・・・。
ホームページやメディアにも出ているでしょうし、評判も良いでしょうから、人から話をお聞きになることもあると思います。
その分野に秀でていらっしゃって、他の先生方もなかなか出来ない技術ですから、直接お話を伺う、相談してみるのが一番でしょうね。
探すのはホームページがお勧めだと思います。
注意点は、価格で決めないことだと思います
家電製品ですと「同じ物なら安い方がいい」ですが、どれを買っても品質が均一な大量生産品だからいえる事です。
医療は、どの先生が治療しても同じ結果ではないのです。
安物家電が、すぐ壊れるのと同じです。
このクラスになると、相当レベルが高いので、より顕著な違いがあります。
逆に、同じ治療結果で、こっちの先生は高くて、あっちの先生は安いという事はないのです。
レベルや手間ひまに応じた治療結果ですし治療費なのです。
よくご相談なさる事をお勧めします。
良い先生に出会えたら、大切に
どの先生方も、よいお人柄の方ばかりです。でも、その先生の毎日の治療がどんな技術レベルかは、同業者でもなかなか分からないと思います。話だけは何とでも言えます。 実際はどうか?です。 毎日、全症例についてどうか?という事です。
普通によくある歯科に見えるけど、技術と人柄が良くて、自分との相性もよい。治療は、時間をかけ、精度を追及してくれる。手を抜かない。裏切らない。治療結果の良し悪しの客観的な確認方法を教えてくれ、その検査に耐えうる結果を出す。予防方法も教えてくれる。
こんな先生が、もし身近にいらっしゃったら、それはすごく幸せなことです。
出会えた方は、お付き合いを大切になさる事をお勧めいたします。
よくある勘違い
治療が早い先生は腕がいい?
治療のレベルが80%まででよいなら、プロですから割と早くできます。
それ以上を目指すとなると、急に多くの時間がかかる様になります。
これは、細かい手作業をした事のある方、それも仕事でしている方なら、よーくお分かりだと思います。
逆に、100%の完全な治療など、人間の仕事にはあり得ません。いつまでやってもきりが無いのです。
ですから、早い治療はどのレベルの治療か、ご推察下さい。
待合室が混んでいる医院は良い医院?
混んでいるという事は、どんどん治療をこなさないといけないという事です。
つまり、お一人当たりの治療時間を短くしないとこなせない、早く治療を済ませないといけないのです。
上記と同じ理由で、治療レベルはご推察下さい。
でも、人を引き付ける何かがその医院にはあるのでしょうね?
それはそれで立派な事ではないかと思います。
内装がきれい
上記をお読みいただければ、内装と歯科医の腕は関係ない事がお分かりだと思います。
部屋が汚いのは論外です。大事なのは、医療機関として最低限守らねばならない「感染予防対策」がなされているかどうかです。院内感染防止をご覧下さい。
この記事を書いた人