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虫歯で死ぬことはある 下の奥歯と、のどが弱点だった

虫歯で死ぬことはあるのか?


答えは

「虫歯で死ぬことはある、今では多くはない」です。

虫歯からの炎症は

「キラーソアースロート」Killer sore throat

の1つで、

特別な名前をつけて、警戒されているものです。

「致死的な、のどの痛み」とは
  • 扁桃周囲膿瘍、
  • 急性喉頭蓋炎、 
  • 咽後膿瘍、
  • 口腔底蜂窩織炎(Ludwig angina)
  • 化膿性血栓性内頸静脈炎、
  • アナフィラキシー
などです。

ひどい虫歯は
口腔底蜂窩織炎(Ludwig angina)
の原因の一つです。

虫歯の死亡例

虫歯の痛みを我慢して仕事をしていたら、
顔が腫れ始め、
あっという間に、胸に膿が入り、
亡くなった。

昔は、まれな事ではなかったようです。

今は、抗生物質が発達していますから、
余程の事がないと、
虫歯で死亡とまではいかないとは思います。

歯の根の先の化膿(根尖性歯周炎、根尖病巣)はご注意ください


矢印の先は、
歯の根の先の化膿
(根尖性歯周炎、根尖病変)です。

特に
  • 奥歯のひどい虫歯
  • 奥歯の根の先の化膿
  • 扁桃炎などの喉の炎症
などは、

慢性的でも、
膿を持っていますから
ご注意くださいね。

なぜ虫歯で死ぬ事があるのでしょうか?

化膿の膿が広がると、
  • 舌下で膿瘍(膿のかたまり)を作り、窒息
  • 喉を通り縦隔(胸)に入ると、重篤な縦隔炎を起こす
などのためです。

なぜ、膿が広がりやすいのでしょうか?

膿の通り道があるから

化膿の膿は、
  • 筋膜の表面
  • 疎な組織の間隙
  • 大きな血管の鞘
などを通って、広がりやすいからです。

筋膜

筋肉の表面には、
筋膜というしっかりとした膜があり、
その膜は、通過しにくい。

そのため、
筋膜の表面を通って、膿が広がります。

疎な結合組織

筋肉と筋肉の間には、
何があるでしょう?

結合組織があります。
引っ張れば、容易に剥離(はがれる)できる、
細くて強くない繊維が沢山ある組織です。

そこに膿が流れていくと、
疎な結合組織内を、
容易に通過していくという事なのです。

血管の鞘

また、
大きな血管には鞘があり、
周囲には、疎な結合組織があります。
ここも
筋膜と同様に、表面を膿が通過して広がりやすい構造です。

疎な結合組織部分を「隙」と呼びます

上図をご覧ください。
筋と骨の間、
筋と筋の間
などには、すこし隙間があります。
ここが、いろんな「隙」なのです。

  • オトガイ下隙
  • 顎下間隙
  • 舌下間隙
  • 咀嚼筋隙
  • 耳下腺隙
  • 咽頭後隙
などがあります。
咽頭後隙まで
炎症が波及すると、
容易に胸(縦隔)に膿が広がりやすい。

なぜ奥歯は注意した方がいいのでしょうか?


歯の内側の骨が薄いからです。


上図でもお分かりの通り、
骨の厚みは、
外側より、内側の方が薄くなっています。

根の先に化膿があると、
下顎骨の内側、
舌の下に、
膿が広がりやすいからです。

奥に行くほど、内側の骨が薄い


この歯は、下顎6番
まえから数えて、6番目
後から数えて、2番目
(親知らずは含めず)

内側にも骨の厚みがあります。

この歯は、下顎7番
親知らずを除いて、
一番うしろの歯です。

後ろに行くほど
内側の骨が薄い事が分かります。

奥歯から胸に、膿がいく

奥歯の根の先に、膿がたまっていると、
これが、骨を徐々に溶かし、
内側へ膿が出る道を作る。

内側=舌の下 へ膿が出ると、
疎な結合組織を通り、
筋膜の上をつたって、
喉の方向へ、膿が広がる。

喉の後側には、
咽頭後隙があり、
そこに膿が入ると、容易に胸にいく。

歯の根の先の化膿(根尖性歯周炎、根尖病変)はご注意ください


根の先の化膿、根尖病巣などが、
「キラーソアースロート」
Killer sore throat
虫歯で死ぬ
につながる可能性も考えると、

歯科医として
虫歯の治療
歯の神経の治療、根の治療、(根管治療)
をする際も、
がんばろうと思いますよね。

虫歯、死亡など、
検索なさる方がおられる様でしたので、
余程ご心配なのだと思いまして、

  • 余計なご心配をなさらない様、
  • 事前に適切な対応ができますよう

アップしておきます。

  • 奥歯のひどい虫歯
  • 根の先の化膿(根尖性歯周炎 根尖病巣)は、
ご注意いただき、
早めにご対応くださいませ。

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